優れたシンガーほど、僕を迷わせる。

いわゆる黒人教会と呼ばれる、このスタイルの教会では、シンガーが歌い出したキーで、歌い出した曲を弾かなくてはいけない。僕が師から習った最初のことの一つだ。
僕がシンガーのキーを一瞬探してぱらぱら鍵盤を弾いているのがわかった人は笑ってしまうかもしれないが(僕には絶対音感がない)、ピアニストはついてくるはず、と考えるシンガーが僕を信頼して勝手に歌い出すのは、僕としてはとても楽しいことなんだ。

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