ゴスペルに出会いなおす:ゴスペルワークショップ in 大阪 11/19 – 11/20

日本にゴスペルブームがやってきたのは90年代。

洗練されたバンドサウンド、魂のこもった力強いボーカル、そして信念のある歌い手たちの態度。

地声合唱がすっかり教育現場から失われてしまった日本人にとって、そのコーラスは衝撃的でした。

そのブームに乗ってゴスペルを教えるという教室やワークショップが爆発的に増え、ブームというものが常にそうであるように「玉石混交」を生み出しました。

ミュージシャンたちやボーカルトレーナーたちが自分はゴスペルを教えられると主張し、それに対し、教会のクリスチャンたちも自分たちこそが本物のゴスペルを知っていると主張して教室を始めたのです。

しかし、ミュージシャンたちは聖書に興味がなく、ボーカルトレーナーはボイトレでゴスペルの魂が再現できると思い込み、クリスチャンたちに至っては音楽性よりメッセージが大切などと言い出す始末で、その多くの場所には「文化」としてのゴスペルは宿っていなかったのです。

まるで、あるアジアの国で突然天ぷらが流行り出したので、ここらに天ぷら職人がいないのをいいことに、魚屋と油屋と鉄鍋職人がそれぞれ、自分たちこそ天ぷらを知っていると主張しているような状態でした。

ご存知の通り、そういうブームは衰退します。ゴスペルコーラスに参加した多くの人たちにとって、憧れたゴスペルと参加したゴスペルは「何か違った」のですが、「何が違うのかは誰も説明できなかった」のです。

ゴスペルとは、音楽文化です。そこには歴史があり、精神があり、構造があります。
ひとつ一つの音と楽曲に込められたストーリーと隠された音楽性、それらをまとめて知ることで初めて、歴史の長きにわたり人々の命を繋いできたこの「命の文化」を取り込むことができます。

ゴスペルをよく知っているけど、これ以上どうしていいかわからない。
ゴスペルを一度やってみたけど、ピンと来なかった。
ゴスペルについて聞いたことがあるけど、歌ったことはない。

どちらの方々も、本ワークショップを通じて、知っていると思っていたゴスペルにもう一度出会い直してください。
きっと、この音楽がもたらす命をつなぐ力を体験していただくことができるでしょう。

GUEST SINGER: JUNIA VAUGHN 通称 Jai(ジェイ)

*本ワークショップは教会で行われますが、文化学習であり、宗教勧誘はありません。


木島タロー:
国立音楽大学合唱講師。
同大学、音楽教育学科を卒業後、米軍基地の中のいわゆる「黒人教会」に身を置き、3年にわたりMDストークス* に単独師事。その後米軍と契約し、20年に渡り黒人教会にピアニスト/ディレクターとして身を置く。
日本全国で100人規模のワークショップを数十回に渡り指導。
現在、関東から東北まで7チームをレギュラー指導。
大学ではゴスペルミュージックやジャズなどを取り入れた型破りな合唱指導で知られる。
国連英検A級
著書「歌って生き抜け命のコーラス」
TBS「バナナマンのせっかくグルメ」「ベスコングルメ」「千鳥のかいつまんで教えて欲しいんじゃ」テーマソングアレンジ、歌唱。
Exile “Ki・mi・ni・mu・chu” コーラスアレンジ。
ローマ教皇来日オフィシャルテーマソング/アレンジ、歌唱、東京ドームにて指揮。
ジョン・レノン・ソングライティング・コンテスト(ニューヨーク)入賞。
全国ハモネプリーグ2019、準決勝1位、総合3位。アレンジ満点の初代記録。
*MD ストークス
米ゴスペル界のトップエンジニア。アーティスト(MD Stokes & Victorious Praise)、牧師。2020-2022までにビルボード週間ゴスペルチャート1位の楽曲、アルバムを4作品ミックス。

日時:11月19日(土)

①19:00〜20:30
②11月20日(日) 13:00~14:30
③11月20日(日) 15:00~16:00(ミニコンサート)

場所:グレース宣教会 大聖堂

受講料・¥3000(全3回分)
(①、②、③の全てに参加されない方も受講料は同じです。)

6色発声*講座も同時に申し込まれた方は ¥1500(全3回分)
・受講者はミニコンサートに出演します。

練習楽曲(当日発表)
・ワークショップ①で2曲
・ワークショップ②でさらに2曲(予定)
・ソロは、米軍基地からのシンガー、ジェイ・ヴォーンさんが担当します。

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