現在8チーム約100人が歌う超ゴスペルコンセプト。
(講師は僕を含めて3人と、独立して自分たちで歌うグループがある。)
これが僕のライフワーク。
ゴスペルのエネルギーは、人が「喋っても伝えたい事」を歌う事から生まれる。だからこの国で僕らがゴスペルのあの壮絶なエネルギーを生み出すには、宗教メッセージに捕らわれ続けることはできない、というコンセプトだ。
ポピュラーミュージックをゴスペル風にアレンジする、などというコンセプトとはちがう。
これは、僕がゴスペルという音楽の専門家だから語れるコンセプトだからだ。
ヒットソングを見渡せば、失恋ソングの歌詞にも、夢追い人の歌の歌詞にも、歌い手や作り手の魂がある。
ゴスペルを歌う人々にだけ、歌詞に魂がないのだ。この国では。
「木島はクリスチャンなのかそうでないのか」という質問はあとでキリストに直接聞いてもらうとして、僕がやりたいのは、「その言葉に魂のある音楽」なのだ。
ゴスペルは神事。神事は神事でそれを行う人々が今日も本物を作り出している。その脇で偽物をやる気はない。
宗教メッセージを広げるためのグループでないものをゴスペルチームと名乗るのは、ゴスペルへの敬意を甚だ欠くことを、教会ミュージシャンである僕は知っている。
特定の宗教に属することで人が救われるのだとは考えない人々が、人生をかけて追うべきクワイアーミュージックのスタイルを、打ち立ててみせる。
それが、Power Chorus コンセプト。