知って Power Chorus

Power Chorus とは

ゴスペルミュージックの感動への新しいアプローチのコンセプトです。
ゴスペルへの深い理解をもった上、宗教のしがらみなく、あのパワーがみなぎるコーラス音楽を楽しんでいただきたいという願いをこめ、考案された言葉です。

ゴスペルや、ゴスペルでない楽曲を歌い、現在、東京都内を中心に、フラッグシップチームである「Dreamers Union Choir」と、そのメンバーが指導する7つのグループ、また、コンセプトに賛同する1グループ(大阪)の9つのグループ100名少々の方々が歌い、学んでいます。

 また、最優秀ゴスペルアルバム賞を含むグラミー賞3回受賞のアーティスト、「The Sounds Of Blackness」 は、Power Chorus がコンセプトが近いと考える数少ない著名グループであり、理解をしあいながら交流を持っています。

Gospel とは

Gospelということばは、日本語で「福音」と訳され、「救い主イエス・キリストが神から贈られた」という「良いニュース」のことを指します。本来、新約聖書の最初の4セクションを指す言葉です。
アメリカで奴隷としての人生を強いられた黒人たちが自らのスタイルで思いっきり礼拝を行うための教会を開いたのが19世紀。そのころから彼らの教会で行われてきた、アフリカ色を色濃く残す教会音楽が、福音音楽、つまり、ゴスペルミュージックと名付けられました。
伝統的な西洋の賛美歌とは全く違うビート、発声、音楽構成、感じ方の中で培われ、現在非常に洗練されたスタイルへと確立されています。そこには、生き延びるために歌う、という命のパワーが宿ってきました。

ゴスペルブームの矛盾

 多くの日本人は特定の宗教に所属するという考え方が苦手です。それは時にはちゃらんぽらんにみえますが、平和的な精神の大切な要素でもあるようです。
しかしながら、ゴスペルミュージックは宗教活動そのものであり、人がキリスト教に入ることを喜ぶものです。そして、歌とは、その歌詞に心がこもってこそ感動を発するものです。

 そこで日本に生じる矛盾は、「私たちは宗教ではありません」と謳うクラスには、ゴスペルのスピリットもなく、「私たちは本物のゴスペルをやっています」というクラスは、人がキリスト教に入ることを救われると考える宗教活動であるという事です。

 どのようなヒット曲でも、歌は歌への思いが伴ってこそ魂に響くのであり、その意味では後者の方が「歌への思い」としては本物です。
 しかし、ゴスペルを歌う多くの人が、自分が果たして本物を欲しているかはわからない、という状態です。それは、宗教から学びはしても、宗教に「属する」感覚がない、日本人の美しい側面の表れだと思うのです。

 「宗教なしにポピュラー曲をゴスペル風にアレンジして歌おう」といったコンセプトを耳にすることもありますが、教会もゴスペルも知らずに何がゴスペル風かを知ることはできないので、結局スピリットのない、しかも発声が多少雑になっただけの合唱を耳にすることになります(失礼!)。

 確かなゴスペルについての造詣をバックグラウンドとした Power Chorus は、この矛盾に挑みます。

それが「音楽」であるために

Power Chorusは、ゴスペルは神事であり、敬意をはらって扱われるべきであると考えます。

何にもとづいて何を歌っているのか、礼拝内でどのような機能を持つのかを知り、歴史やそのサウンドの作り方を知ることで、私たちが感動したあのゴスペルのパワーをより感じ、楽しむことができるでしょう。

 そして、ゴスペルが「福音」を伝える音楽であることを知れば、「ゴスペルソングを歌う事」と、「ゴスペルグループになる事」は、全く違っていることがわかります。

 人が、生きる希望のために伝えたい言葉を高らかに叫ぶことが、私たちが憧れたあのパワーを培ってきました。Power Chorus はゴスペルのパワーを学び、そのパワーで、今日生きる私たちに必要な多くの言葉を歌います。

 ですからPower Chorusでは、集まって楽しむだけのクラスよりも深く学び、伝道目的のクラスよりも抵抗なく自分のままであることを目指すのです。

Power Chorus という答え

 Power Chorus の歌のセレクションは時にゴスペルであり、時にゴスペルではない楽曲です。

ゴスペルではない楽曲もゴスペルと同様に楽しむグループが、ゴスペルグループを名乗ることは、少なくとも英語圏では、非常に珍妙なことです。

 クリスチャン講師が教えるゴスペルクラスは講師が明確に伝道の意思を持っており、みなさんがクリスチャンになった日にはともに涙して喜んでくれるでしょう。だからこそその音楽にスピリットがあり、それこそが音楽としては素晴らしいことです。

 しかし、Power Chorus 自身はそのスタンスを決してとりません。

 これは、クリスチャンであれノンクリスチャンであれ、ゴスペルに魅せられながら、人は特定の宗教を信じることによって救われるのだとは考えない人々が、自分自身のまま歌うためのコンセプトなのです。

 Power Chorus は、ゴスペルを深く学び、敬意を払うので、ゴスペルという言葉を濫用しません。

 私たちは誇り高く、自分たちのコンセプトを、Power Chorus と名乗っています。

 ある日、「私たちがやっているのもPower Chorusじゃないかしら?」と思われたチームがあれば、どうぞ、ご相談ください。
 この言葉は、コンセプトを理解してくださる方々のものです。