Peace Mark

Peace Mark Yurai

Peace Mark Yuraiいつの時代にも戦争を外交や経済の手段として許す人々がおり、同様に、平和を願い、どのような戦争も愚かな選択であることを訴え続けた人々がいました。

しかし、平和を求める運動のテーマは時代や地域ごとに違います。
それは、時代や地域ごとに脅威の種類が違うからです。

ピースマークが生まれた時代、世界中の人々にとって世界を破滅させる脅威の代表は核兵器でした。

東西冷戦の中で、いつどこの大国が地球を破壊できるミサイルのボタンを押すかわからない、という脅威です。

この時代にもっとも人々が声高に叫んだ平和への行動は、「核軍縮」、でした。

 日本語の「軍縮」は、核を減らす、という印象ですが、英語の「Nuclear Disarmament」の直訳は「核武装解除」、つまり兵器としての核の撤廃で、核を持たなくする事を表しています。


この二つの単語の頭文字、NとD、それを手旗信号で表したものを一つの輪の中に重ねたのがピースマークです(上図)。元々は、イギリスの核の廃絶を求めた運動のシンボルとしてスタートしました。


その後、意味は広がり、戦争に反対する運動に広く用いられるようになりました。

このマークをデザインしたアーティスト(Gerald Holton)は、このマークの権利/版権を放棄し、多くの人々が平和運動のシンボルとして使えるマークとなりました。

さて、ピースマークの、NとD以外のもう一つのシンボル、「輪」については、忘れられがちであまり語られることがありません。
 この「輪」については、実はマークの発表当初に、「アーティストの意図としては、古代の文字”ルーン”の、”生まれ来る/まだ生まれていない子供(Unborn Child)” のシンボルだ」との発表がありました。

つまり、ピースマークの輪には、「平和という人類の夢が、いまだに胎内で生まれるのを待っている」という意味があるというのです。

 戦争が始まったり終わったりするたび、「歴史は繰り返す」という言葉が使われてきました。しかし、ほんとうに歴史が繰り返され続けることはありません。
 いつか兵器の力が回復力を上回って世界が破壊されるか、もう戦争を繰り返さない方法を見つけるか、どちらかの結果しかないのです。
 この地球がまだ見ぬ平和が、この世界に生まれてくる事を願いつつ、Power Chorus の Peace Songs お届けします。

木島タロー/Power Chorus